この『10個の認知バイアス』を理解すると仕事も人生もうまくいく。
ある大腸ガンの検査では、次のことがわかっているとします。
・「大腸がんの人」の98%は、この検査で陽性になる。
・「大腸がんじゃない人」の2%は、この検査で陽性になる。
この検査で、あなたは『陽性』になりました。
その時あなたは、ほぼ大腸がん確定だ!と思いますか?
答えは、「大腸がんである確立は低い」です。
大腸がんの確定だ!と思われた方は、思考の錯覚を起こしてしまっています。(理由は文末に記載しています!)
人は、気づかない内に思考の錯覚をしてしまう生き物です。
これを『認知バイアス』と言います。
この記事でお伝えしている、『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』より、
【10個の認知バイアス】についてお伝えしていきたいと思います。
是非手元に置いておいて欲しい一冊です。
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『10個の認知バイアス』を理解すると仕事も人生もうまくいく。
10個の認知バイアス一覧
【ハロー効果】
1つのプラスの属性値に引っ張られて、他の属性値も底上げされてしまう現象。マイナスのハロー効果もある点に注意。
【少数の法則】
統計的には、ぜんぜん有意とはいえないようなごく少数のサンプル数のデータから、そのデータが示す法則性が真実だと思いこんでしまうこと。
【運を実力だと勘違いする】
PV向上とCVR向上への時間の投資配分を誤らせるなど、極めて有害性の高い認知バイアスなので、とくに注意が必要。
【後知恵バイアス】
物事が起きてから、自分はそれが起きることを予測していたと考える傾向。
【利用可能性ヒューリスティック】
「利用可能性ヒューリスティック(availability heuristic)」とは、脳がすぐに利用できる情報だけを使って答えを出すことだ。もっとわかりやすく言うと、「思い浮かびやすい」情報だけを使って、答えを出す認知バイアスのことだ。「すぐに思い浮かばない」情報は、無視して判断を行なってしまう。判断に必要な情報が欠落していることに気がつかないという点が、非常に危険。
【デフォルト値バイアス】
取りうる選択肢の中で、過剰にデフォルト値を選んでしまう傾向。デフォルト値を選ぶのが損な場合にまで、デフォルト値を選んでしまうので、これも、非常に危険。
【認知的不協和の理論】
自分の中で矛盾や葛藤(認知的不協和)があるとき、無意識のうちに、その矛盾を解消しようとする。現実変えることで認知的不協和を変えられる場合は、健全な結果になる。しかし、それが困難な場合、無意識は、認識や記憶の書きかえによって矛盾を解消する。この場合、不健康な状態に陥ることがあるので、注意が必要。
【感情ヒューリスティック】
好きなものはメリットだらけでリスクがほとんどなく、嫌いなものにはメリットはほとんどなくリスクだらけだと思いこむ認知バイアス。
【置き換え】
答えるのが難しい質問を突きつけられると、無意識のうちにそれを簡単な質問に置き換え、簡単な質問の答えを、元の難しい質問の答えだと思いこむ認知バイアス。
【一貫して偏ったストーリーを真実だと思いこむ】
すべての情報を与えられるより、一貫して偏った情報だけを与えられたほうが、魅力的で説得力があり正しいと感じる認知バイアス。
面白いのは、これらの認知バイアスを知っていたとしても思考の錯覚は起こってしまうということです。
そもそも人の脳がそのような『仕様』になっているので抵抗することができないんですね。
でも、瞬間的には認知バイアスによって間違った判断をしてしまったとしても、
「この判断は思考の錯覚を起こしていないだろうか?」
ということを考えることができますので、この10個の認知バイアスを知っているのと知らないのでは雲泥の差がありますよね。
認知バイアス敵に回すか、味方につけるかで人生が変わる
著者のふろむだ氏はこう言っています。
人間は、思考の錯覚を自覚できない。
これが、意識の死角でうごめく錯覚の悪魔を生み出す。
この悪魔は、あなたの人生を支配しているが、あなたはそのことに気がつかない。
逆に、思考の錯覚を武器として使いこなせば、それはステルス兵器のような、強力な武器になる。
認知バイアスの不可視性は、諸刃の剣なのだ。
思考の錯覚を敵に回すか、味方につけられるかで、人生は劇的に違ってくる。
いくら頑張っても、なかなか上手くいかない・・・
他の人より、知識もスキルもあるのになんで評価されないんだ・・・
起業したけど思ったほどあまり稼げていないかも・・・
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ポイントは、大腸ガンの人の母数と大腸ガンじゃない人の母数を考えることです。
絶対数としては、『大腸ガンじゃない人』の方が圧倒的に多いですよね。
なので大腸ガンの人の98%は、大腸ガンじゃない人の2%より少ないということです。
ざっと単純計算してみます。
統計データによると日本では15万人の方が大腸ガンに罹患しているそうです。
ということはそれに対して、大腸ガンじゃない人は簡単に計算しても1億2千万人くらいいますよね。
15万人の98%は14万7千人、1億2千万人の2%は240万人です。
なのでこの検査結果では、大腸ガンじゃない確率は大腸ガンである確率より約16倍高いということになります。