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『読みやすい本』は時間のムダ!読みにくい本こそが脳をアップデートする

 2025/02/19 厳選おすすめ本  

こんにちは、奥です。

人生をより豊かにするために、本は非常に良いインプットです。
なぜなら自分の人生で経験する以上のことを知れるからです。

本を読む目的は、『今の自分にない思考や価値観を知り、自ら考えることで脳をアップデートさせ、長期にわたって人生に役立つ教養を身につけること』です。

もちろん今立ちはだかっているビジネスの課題をインスタントに解決する手段として(解決できるかどうかは一旦置いておいて)、例えば、SEOやウェブマーケティング、コピーライティングなどのノウハウ本がありますが、それらはあくまでも『読む』本ではなく、『使う』本に分類されるのでないかと思います。

Amazonや書店に行くと、非常にたくさんの本が所狭しと並んでいます。(Amazonの場合は物理的にではないですが・・・)
ただ、その中には読むべき本とそうでない本があります。

どのような本が”読むべき本”なのでしょうか?
結論から言うと、あるように自分にとって『読みにくい』と感じる本です。

ちょっと考えてみてください。
”読みやすい本”というのは、どのような本でしょうか?

・内容がスッと入ってきて簡単に内容わかる本
・「そうそう、そうだよね」と共感できる本

このような本は、読みやすくあまり時間をかけずに読了することができますよね。
読んだら達成感があって、すっきりした気分になります。

でもこのような本は注意が必要です。

なぜならこのような本は、『自分の中にすでにある常識や知識、教養あるいは価値観の本』だからです。
このような本を読んでも、長期的に見て自分に変化はありません。

じゃあ具体的にどのような本を読めば脳がアップデートされるのでしょうか?

今まで良い本もくだらない本も含め、1,000冊以上(それが多いか少ないかわかりませんが)は読んできた経験から、読むべき本の中からビジネスに役立つものから一般教養まで、11冊ほどピックアップしようと思います。

 

1冊目 ストーリーとしての競争戦略(楠木 建)

企業の競争戦略を「ストーリー」として捉え、一貫した物語の筋道を描くことの重要性を説いています。部分的な施策の寄せ集めではなく、論理的に整合し独自性を生む“ストーリー”こそが差別化の本質だと主張しています。具体例も豊富で、戦略を点ではなく線で考える視点が新鮮です。読後は、自社のビジネスモデルをストーリーとして再構築するヒントを得られる一冊です。

 

2冊目 良い戦略 悪い戦略(リチャード・P・ルメルト)

「良い戦略」とは明確な問題設定とシンプルなアクションを伴い、「悪い戦略」は曖昧な目標や掛け声だけが先行するものだと主張しています。戦略は複雑に見えて本質はシンプルなんです。具体的な事例で“良い”と“悪い”を比較する構成がわかりやすく、戦略立案の際に陥りがちな誤解を解消し、実行可能なプランを導くための指針となる。

 

3冊目 ZERO to ONE(ピーター・ティール)

「ゼロからイチを生み出す」こと、つまり全く新しい価値を創造する起業家精神を説く名著です。競争よりも独占を目指し、市場にイノベーションをもたらすことが大切だと主張。シリコンバレーの事例や著者自身の経験談が豊富で、先を読む力と大胆さが求められる現代に刺さる内容で、読後は既存の枠組みを超えて発想することが可能になります。

 

4冊目 ビジョナリーカンパニー2 -飛躍の法則-(ジム・コリンズ)

偉大な企業が大きく飛躍する際の共通点を分析した一冊。スーパースター経営者よりも謙虚で実直なリーダー像や、“規律の文化”の大切さが印象的です。堅実な基盤の上に革新を積み重ねるアプローチが企業の長期的成功をもたらします。成功企業の事例は示唆に富み、自社の成長を俯瞰する指針となる内容が詰まっています。

 

5冊目 銃・病原菌・鉄(ジャレド・ダイアモンド)

人類史における文明の発展格差を、地理や環境要因、家畜化の影響などから解き明かす壮大な研究書です。欧州が他地域を征服できた背景に技術革新だけでなく、病原菌や農耕の発展が関与していた点が興味深いです。学術的内容ながら比較的読みやすく、歴史の偶然性と必然性を考えさせられます。人類史を広い視野で捉え直す良著です。

 

6冊目 サピエンス全史(ユヴァル・ノア・ハラリ)

ホモ・サピエンスがどのように地球を支配するに至ったのかを多角的に考察。認知革命、農業革命、科学革命といった大きな転換点を経て、人類が「虚構」を共有する能力で繁栄してきたと説いています。歴史・哲学・経済学が交錯する刺激的な内容で、現代社会の価値観を問い直すきっかけとなり、壮大な人類の物語に圧倒される一冊です。

7冊目 弓と禅(オイゲン・ヘリゲル)

西洋人である著者が日本の弓道を通して禅の精神を体得する過程を描いた作品です。技術習得の先にある精神的な境地や、無心の状態で行う「射」の深さが印象的で、形を追うだけではなく、内面の統一が重要であることが学べます。伝統文化に潜む精神性や、日本独自の修行観を再認識させてくれる内容で、自己鍛錬のヒントにもなります。

 

8冊目 音楽(小澤征爾/武満徹)

小澤征爾氏が自身の経験と感性を元に音楽の魅力とその力を語る一冊です。指揮者として世界の舞台で培った実体験に基づき、音楽が心に与える影響や、人々を繋ぐ普遍的な力について深く掘り下げています。具体的なコンサートの裏話や、音楽に対する情熱、そして芸術としての音楽の可能性を率直に綴る内容は、音楽愛好者だけでなく、人生において感動や変革を求めるすべての人に新たな視点を提供してくれます。小澤氏ならではの洞察と情熱が感じられる、心に響く感動的な一冊です。

 

9冊目 罪と罰(ドストエフスキー)

ロシア文学の金字塔であり、青年ラスコーリニコフの犯罪と良心の葛藤を描く大作です。貧困や社会への憤りから殺人を犯した主人公が、罪の意識に苛まれながら精神的救済を求める姿がなんとも言えない共感と虚無感に近い感覚。人間の内面を鋭くえぐる筆致が見事で、道徳や正義について深く考えさせられます。読後は心の奥底に問いを残す、文学史に残る名著です。

 

10冊目 貧困と飢餓(アマルティア・セン)

経済学者アマルティア・センの理論を中心に、世界各地で起こる貧困と飢餓のメカニズムを解き明かしています。食糧不足だけでなく分配や政治体制、社会保障の不備が飢餓を引き起こす要因となる点が非常に興味深いです。単なる数値の議論にとどまらず、人間の尊厳を守るための制度設計や倫理観を問いかける内容で社会問題を考える上で必読の書。

 

11冊目 繰り返し読みたい日本の名詩100(彩図社文芸部)

日本文化の奥深さや人生の美学を感じさせる名詞を100選にまとめ、各言葉の背後にある歴史や哲学、情緒を丁寧に解説した一冊です。繰り返し読むことで、日常生活の中でふと目にする言葉が持つ意味や価値を再発見でき、心に新たな刺激を与えてくれます。伝統と現代が交錯する独自の視点で選ばれた名詞たちは、自己啓発や文化理解のヒントにもなり、読み手の感性を磨く宝物のような書籍だと感じました。

 

 

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